バトンプロジェクト:二坪の眼-掲示板

-思考実験工房-
主催:DWKS (バトンすべきものは何?)

▼Topics

●ノコギリアン・ガッカイ 2023
『ノコギリヤネ・コウゲンガク』
https://36way.net/nag/nag2023.htm
会期:2023.12.21 - 2024.2.29
会場:ノコギリアン・コウバ
主催:ノコギリアン・コウバ、二坪の眼
展示:Koubas_Only(Natty & Colin)
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・ノコギリアン文庫
断章“ノコギリヤネのある風景”

【考察】:ノコギリアン文庫『断章“ノコギリヤネのある風景”』

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Cafe-talk by Wataridori


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[1175] “ノコギリアン・ガッカイ 2021”を開催します。 aoki@dwks 2021/09/30(木) 21:39:51 [添付]

[1202] 寓話「ノコギリヤネのつくる星座のまち」(番外編) aoki@dwks 2022/11/21(月) 23:20:28 [添付]
[1204] ミノ/キソガワ/オワリ(その12) aoki@dwks 2022/11/23(水) 11:10:56 [添付]
[1205] 「のこぎり二」で開かれた二つの祝祭(番外編) aoki@dwks 2022/11/23(水) 11:26:55 [添付]
[1224] ノコギリヤネとモダニズム建築(その13) aoki@dwks 2022/12/06(火) 12:00:47 [添付]


・寓話「ノコギリヤネのつくる星座のまち」(番外編) https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/lib/20220707_noko_bangai.pdf 【マスミダカラス語録】抜粋 https://bit.ly/3tHJEjQ ●それは、このまちに残っているノコギリヤネを地図上に落としたものだ。この工房の主が作ったものだ。ノコギリヤネというのは、昔、全国いたるところにあった三角屋根の工場のことだ。役割を終えたノコギリヤネを「ウツホ(からっぽ)」と呼んで、星に喩えて「星図」をイメージしたらしい。この地図に記されたノコギリヤネの数はおよそ 2,600。かつてこのまちに存在したノコギリヤネは、6,000 から 8,000 と言われている。肉眼で実際に見える星の数は、4,000 から 5,000 ぐらいだから、まさに「星の数ほど」あったと言えそうだ。 ●オレは、ここでは「マレビト」と呼ばれている。オマエと同じ「迷い人」みたいなものだ。ここがまだ織物工場だったころだから、かなり昔のことになる。オレはこの世ではカタチを持たない。だから、この仮面を通して対話している。 ●三角形は、まさにノコギリヤネのつくる「星座」だ。二つの三角形が重なる頂点に位置するノコギリヤネがこの場所だ。ここがオマエのような「迷い人」にも開かれているのは、ここの若いオーナーが始めた「のこ座」という集まりからだ。その記念すべき第1回の主役たちが、三角形を構成するノコギリヤネだ。(のこ座 1103 備忘録「ノコギリ屋根には鬼が棲む」) もう一つの破線の三角形は、廃業したノコギリヤネの織機(ションヘル)がここに移され展示されているが、その所有者は別のノコギリヤネで、自社機械の部品の補修に活用するという三角関係を形成している。(ノコギリヤネのある風景・その 11) その赤いノコギリヤネは消滅したが、代わりにションヘル機が星座の一角を構成する。実際、いま見えている星の中には、すでに消滅している星もあるだろう。 ●この地図の制作者は、地図で「ふるさと」を残したいらしい。そして、いろいろな地図を描いている。死者を含めた記憶が土地に刻まれ、そこから「生きる力」が生まれる。それが、ゲニウス・ロキ(地霊、土地の守護神)と呼ばれるものだ。(ノコギリヤネのある風景・その7) ●さて、迷い人よ、出口は見つかりそうか? オマエのような「迷い人」は、ここに自身の出口を求めて彷徨いこむようだ。そして、何かを見つけて出て行く。それは出口ではなく、入口となるのだけれどな。 ●「この地域は、木曽川両岸のノコギリヤネが新たな関係性を築くと面白くなりそうですね。木曽川の岐阜県側エリアをもう少し拡げた方がいいように思いました」 ---- ノコギリアン文庫 断章“ノコギリヤネのある風景” https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/nokoyane.htm ------- ノコギリアン・ガッカイ 2022 『私(ム)が開いて(ハ)、〈公〉になる』 会期:2022.12.15 - 2023.1.19 https://36way.net/nag/nag2022.htm 添付画像【1202_2022-11-20_09-42-50.jpg : 42.5KB】

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[1204] ミノ/キソガワ/オワリ(その12)  aoki@dwks  - 2022/11/23(水) 11:10:56 -

ミノ/キソガワ/オワリ(その12) https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/lib/20220815_noko-fukei-12.pdf 【マスミダカラス語録】抜粋 https://bit.ly/3tHJEjQ ●国の境を決めるのはお前たち人間だ。その木曽川の流れを変えたのは自然の力だ。美濃と尾張 の国境であるとともに、「身の終わり」を分ける境でもあったかもしれない。 ●オレたちは、大地の変化の前兆を感じることができる。その地震の時は、何日も前から、大地の叫び声が聞こえてきた。それは大地の怒りなのか、あるいは事後を慮った慟哭だったのか。そして、「ゴー」という地鳴りととともに大地が弾んだ。家屋の下になり、火に焼かれ、多くの「身の終わり」がもたらされた。 木曽川の流れが変わった前の年にも、「身の終わり」の地震は起きている。自然の摂理だ。木曽川の洪水も同じだ。しかし、見方を変えれば、終わりは始まりをもたらす。 ●ミノ・オワリ生命共同体か。笠松、竹鼻、起トンビの誕生だな。おまえたちが名づけた、悪名高きイチノミヤカラスとの抗争の始まりでもある訳だ。しかし、共同体というのは、これもある意味では、「身の終わり」かもしれないな。共同しなければ生きていけない。そこから逃れられない、運命共同体という訳だ。輪中も同じだ。 その共同体の象徴でもあるノコギリヤネは、まだ数多く残されているようだが、機業を営むものも少なくなり、共同体ではなくなってしまったのではないか? それに、またいつか、「身の終わり」をもたらす大地の震動、木曽川の氾濫が来るかもしれない。ノコギリヤネの多くは、一掃されてしまいそうだな。 ●「ノコギリヤネのある風景」もやがて消えてなる… ●お上は木曽川を境界としてきたが、両岸で暮らす領民、住民はそうではなかった。大河に苛まれながら生きるために連携してきた。人間は、自分の側一方からしか見ていないが、オレたちは上から見ているからわかる。木曽川がこの大地をつくり、ムラが生まれ、マチ、クニができた。一方で、木曽川は無数の「身の終わり」をのみ込んできた。円空の十二万体の仏像に生命を吹き込んだのは、その木曽川かもしれない。 しかし、はたして、新たな「ミノ・オワリ生命共同体」は生まれるだろうか。 ---- ノコギリアン文庫 断章“ノコギリヤネのある風景” https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/nokoyane.htm ------- ノコギリアン・ガッカイ 2022 『私(ム)が開いて(ハ)、〈公〉になる』 会期:2022.12.15 - 2023.1.19 https://36way.net/nag/nag2022.htm 添付画像【1204_2022-11-21_23-30-05.jpg : 44.3KB】

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「のこぎり二」で開かれた二つの祝祭(番外編) https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/lib/20220921_noko_bangai.pdf 【マスミダカラス語録】抜粋 https://bit.ly/3tHJEjQ ●●0903「のこぎり二」のオニから聞いた話 @ サウンドインスタレーション:北條知子 オレは「のこぎり二」に棲むオニである。オレに見えるものが人間には見えないことがあるようだ。その日、「のこぎり二」で起きたこと、オレが見たことを教えてやろう。 そのアーティストが持ち込んだモノは、釣鐘のような形状をしており、言葉が書かれた短冊で網目状に構成されていた。短冊に書かれた言葉に「いのち」が宿ったのだろうか。それは、制作者の意図を超えて、進化していったのかもしれない。この「のこぎり二」の中で。 釣鐘の中から縄文琴の音が響く。この地域がまだ海であった時代を思い起こさせる。古代から人間は織物を紡いできた。その多くは女性の手によるものだった。ある時は、織姫ともてはやされた。オレはずっと見てきた。言葉と現実の間に存在するものを。 「ウツホ(空洞)」の中で、琴の音が風を起こし、釣鐘を解きほぐしてゆく。そして、言葉が宙にさまよい始めた。暑さの中で汗が滲み出し、言葉が身体にまとわりつく。やがて言葉は体内に浸透し、血液とともに身体全体を巡り始める。そして、ウチから湧き上がるものがある。 「ガチャマンの呪縛」という言葉が聞こえた。いまだに、一時の繁栄の中に多くのものが仕舞い込まれている。生きていく上で大切な何かを。そろそろ、土地も人もその呪縛から解放される頃だろう。オレが見たのはその可能性だ。ウチから音を発するということによって、ウチから開いていくということ。この「ウツホ/からっぽ」から発する音によって。 ●●0903「のこぎり二」のオニから聞いた話 A サウンドパフォーマンス:恩田晃 「のこぎり二」に一人の祭司が召喚された。西洋のベルを携えて。それは、「広場」から始まった。広場では、多くの出会い、別れがあり、旅立ちがある。彼はソトに出た。一行が続く。ソトは闇だ。オレは閃光と雷鳴で迎えた。やがて周りが見えてくる。ウチでは見えないもの、聞いたことがないものと出会う。そして時が過ぎ、ウチに帰る。今度は工房エリアを巡行する。 小さなコミュニティの中を歩いていく。ベルの音に大地は目覚め、初めて訪れた者も、身体から大地の記憶を受け取る。やがて、例の釣鐘の前で立ち止まる。その前に小さなベルが並べられていく。その数は奇しくも 13。そこで、コミュニティが祝福される。 そして、おもむろに二つのベルとともに、彼は「境界」を超えて行った。そこは、大きな力を鼓舞する祝祭の場。しかし、彼はひるむことはない。こちらとそちらに違いはない。そうだ、ここは「のこぎり二」だ。だが、彼に続く者はいない。そこに「境界」を見てしまったのかもしれない。しかし、境界に踏み込むことで、開くことができるのかもしれない。例えば、呪縛を解くために。 時間が流れ、再び、広場に戻ってきた。「ウツホ/からっぽ」の伽藍に響き渡るベルの音に、記憶が再び呼び覚まされる。祝祭は終わり、また日常が始まるのだ。「のこぎり二」の新たな日常が。これが、オレの見たことだ。さて、オマエには、何が見えた? ---- ノコギリアン文庫 断章“ノコギリヤネのある風景” https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/nokoyane.htm ------- ノコギリアン・ガッカイ 2022 『私(ム)が開いて(ハ)、〈公〉になる』 会期:2022.12.15 - 2023.1.19 https://36way.net/nag/nag2022.htm 添付画像【1205_2022-11-23_11-19-35.jpg : 69.9KB】

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[1224] ノコギリヤネとモダニズム建築(その13)  aoki@dwks  - 2022/12/06(火) 12:00:47 -

ノコギリヤネとモダニズム建築(その13) https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/lib/20221203_noko-fukei-13.pdf 【マスミダカラス語録】抜粋 https://bit.ly/3tHJEjQ ●高度経済成長を舞台にして、中核的な地方の一企業が世界に名を馳せる建築家の設計に託した企業展望の顛末といったところか。いわば「ガチャ万とモダニズム建築」と題する喜劇かな。 まずは、時間と風景を俯瞰して見せてやろう。 ●そうだとすれば建築家の知恵の勝利だな。でもオレの見方は違う。外壁が守ったのは、建築ではなく、中庭というカタチの「からっぽ」だったのさ。そこは、創業者の「地霊」が眠る聖域だった。 ●まだこんなにいっぱいあるじゃないか。お前が「からっぽ」に例えた創造の源泉が。創造はアートや芸術だけじゃない。むしろ、平凡な日常の生活、暮らしの中でこそ生きてくるものだ。 ●また、カラスの浅知恵と言われそうだが、オモテとナカをひっくり返してみるというのはどうだ。ウチとソトを。ある学者が言うには、動物の内臓である腸の管をひっくり返したものが植物の茎であり、それは、宇宙に開き、太陽につながるカタチであると。墨会館の中庭でひっくり返してみる。オモテにモダニズム建築の端正な顔が現れるだろう。からっぽのノコギリヤネは中庭と同じだ。ウチとソトをひっくり返してみたらどうなるかな。 ---- ノコギリアン文庫 断章“ノコギリヤネのある風景” https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/nokogirian/nokoyane.htm ------- ノコギリアン・ガッカイ 2022 『私(ム)が開いて(ハ)、〈公〉になる』 会期:2022.12.15 - 2023.1.19 https://36way.net/nag/nag2022.htm 添付画像【1224_nokof-13-00.jpg : 45.5KB】

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