バトンプロジェクト:二坪の眼 for PDA

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by  aoki@dwks    2021/01/20(水) 13:06:37

「座ってもええかな?」老婆の声がした。涙も出尽くしたところだった。 「どうぞ。」 「ありがとさんね。」老婆はそう言ってベンチに腰を下ろした。 「その気袋の主はあんたのことを知っておったぞ。」 「わたしを?ですか?」 「そうじゃ。この公園であんたと話した、と言っておった。」 「え?誰だろう?」 「あんたと話してこの公園を立ち去った、と言っておった。」 「あぁ...あの人、かなぁ...。でも、姿は見えなかった。灯りだけの人、声だけの人、でした。この公園に来て間もなくの出来事でした。」 「たぶん、その御人じゃな。」 「なんだか難しい話をしていましたよ...。あの人がわたしを見つけて座ったのに、わたしがあの人を見つけたようなことを言う...わたしは、ほとんど聞くだけでしたけどね。」 「はは、出会いなんてそんなモンじゃろて。深く考えんでもええことじゃて。」 「不思議な出来事でしたよ。」 「その不思議がまた返ってきたわけじゃな、わははは。不思議じゃ、不思議じゃ。不思議じゃのぉ。」 「この気袋。涙が溢れました。止まりませんでした。不思議です。」 「自分のチカラではどうにも及ばないことがある。そこに執心しても仕方がない。それはそういうもんじゃ、と受け入れるしかない。じゃがそれは、その気持ちがないと受け入れることはできんな。あんたの気は受け入れた。素直に。」 「この涙はなんなんでしょう....わたしの涙ではないような気がするのです。」 「あんたの涙じゃよ。その涙はあんたじゃよ。」 「わたしのなみだ...。わたしのふしぎ...?」 「不思議は不思議。不思議に囚われなさんな。因果は有るが因果は見えん。ほら、二次元から三次元は見えんじゃろ。見えんが...有る。それが不思議じゃな。」 「三次元からは二次元が見える、ということですね。」 「さて、それもどうかな?二次元は三次元を構成する一面じゃろうが、三次元ではない。二次元の視界を三次元の中で再現できるじゃろぉうか?きっと、情報が多過ぎるわな。そこには整理という作業が働く。その整理は見える見えないを都合する惑わしがある。危うい世界じゃな。」 「ますます解りません。」 「暖かい布団に包まれていても、寒気に似たようなものが走ることがある。悪寒、というものじゃな。病は気から、と言うじゃろ。病を治すのも、気なんじゃな。」 「気、とは何なんですか?」 「吸って吐くものじゃ。」 「呼吸ですか?」 「交換じゃな。」 真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。 ---- > 複眼に聞く[#494] https://div.36way.net/bbs/brd.cgi?cmd=one;no=494;id=ad138

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by  aoki@dwks    2021/01/17(日) 12:22:35

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by  aoki@dwks    2021/01/15(金) 20:58:22

■007_のこぎり屋根の下で Vol.41_2021年2月11日13時-17時 ▽詳細確認 https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/report/007/nokoshita-41.htm ---- ▽開催スケジュール概略 集合:13:00「二坪の眼」(のこぎりニ工房内/平松毛織株式会社)    地図:https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/report/001/img/map-2-1.jpg 移動:名鉄路線バス[21]起行き    13:36「篭屋」乗車----「新栄町」下車(220円) 会場:14:00「惣sow(洋館)」https://www.instagram.com/sou_sow/ 地図:https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/report/001/img/map-3-1.jpg    ※利用料:3600円/参加者人数(当日参加者各自負担)    ※飲み物、お茶菓子持参。    【1】持ち寄りテーマ・【2】『ブツブツ交換マッチング』    ▼    17:00「現地解散」 問合:二坪の眼(青木) https://36way.net/fmail/36mail.htm !!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ●ご参加ご予定の方は、事前にご一報いただけるとありがたいです。 フォームメール:https://36way.net/fmail/36mail.htm ---- 添付画像【1101_20210211.jpg : 0.6MB】添付画像【1101_butsubutsu.JPG : 421.0KB】添付画像【1101_202102111300.jpg : 162.8KB】

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by  aoki@dwks    2021/01/15(金) 12:23:20

■006_のこぎり屋根の下で Vol.40_2021年1月14日13時-17時 ・Vol.40_Report:20210114 https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/report/006/nokoshita-40.htm#report 添付画像【1100_2021-01-15_12-18-19.jpg : 174.8KB】

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by  aoki@dwks    2021/01/11(月) 11:35:10

re:[#517] http://div.36way.net/bbs/brd/ad138/upload/576_pbenchi_1-12.pdf ---- ■気袋2「ギフト」 乳母車を引く、老婆。 闇の中から現れた。 ゴロゴロと近づいて来る。 あれ?さっきのばぁさんか? ゴロゴロと音もなく近づいて来る。 あの乳母車は、やっぱりさっきのばぁさんだ。 「やっぱり、ここにおったな。」 「さっき会ったばかりじゃないですか。忘れ物ですか?」 「そうか...まだ気付いておらんようじゃな...。」 「へ?なにが?ですか?」 「あんたに会ったのは一年以上前じゃ。わしは、ずっと気袋を集めては捌いておった。」 「一年?ですか?わたしはそんなに長くここに居ませんよ。まだ眠ってもいないのに。」 「ふむ。わしが悪かった。時間なんて有って無いようなモンじゃからな。気にせんで良い。それより、あんたの気に引き合いがあってな。報告に来たんじゃよ。」 「わたしの気、がですか....」 「そうじゃ。この中を覗いて見れ。あんたには判るじゃろ。」 「ひとつだけ、光ってます。」 「それを手に取りなされ。“ギフト”じゃよ。」 「ギフト?」 「その気の光は、あんただけに見える。わしには見えん。」 わたしは両手でその気袋を取り出した。 全身に温もりが流れた。 わたしは涙した。 涙が止まらない。 何故、自分が泣いているかもわからない。 自分を自分でどうすることもできない。 わたしの中で誰かが泣いている。 不快な涙ではない。 それを止めてはいけない。 涙が枯れるまで泣き切ろう。 泣かせてあげよう、と思った。 真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。

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by  aoki@dwks    2021/01/06(水) 19:55:15

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by  aoki@dwks    2020/12/16(水) 00:34:00

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