バトンプロジェクト:二坪の眼-掲示板

主催:DWKS (バトンすべきものは何?)

▼Links
▼Topics

「ノコギリヤネのある風景」を募集します。

「ノコギリヤネのある風景」というテーマであらゆる情報を募集・蓄積していきます。
・写真、絵画、エッセイ、その他参考情報など。
 情報をお寄せいただける方は、「二坪の眼-掲示板」の投稿No.530の記事“ノコギリヤネのある風景”(記事530)に返信として記事を投稿してください。https://div.36way.net/bbs/brd.cgi?cmd=one;no=530;id=ad138
 投稿者名は本名でなくても構いません。お寄せいただいた情報は、今後の「のこぎり屋根の下で」(主宰:二坪の眼)にて活用させていただきます。
・「のこぎり屋根の下で」開催履歴:https://bit.ly/2Hluagb 記事515 あたりから参照

 読本


  新規投稿 ┃ツリー ┃記事一覧 ┃トピック ┃番号順 ┃検索 ┃留意事項 ┃設定 ┃Instagram ┃Facebook ┃お問合せ  

5 / 91 ツリー    ←次へ | 前へ→

[494] 複眼に聞く aoki@dwks 2019/06/08(土) 23:32:42

[517] 気袋 aoki@dwks 2019/10/02(水) 21:50:49

[517] 気袋  aoki@dwks  - 2019/10/02(水) 21:50:49 -

真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。 乳母車を引く、老婆。 闇の中から現れた。 ゴロゴロと近づいて来る。 こんな夜中に老婆が散歩? ゴロゴロと音もなく近づいて来る。 老婆はわたしの前で乳母車を止めた。 「もし。気を分けてはくださらんか。」 やぶからぼうだった。 「気を集めておってのぉ。あんたの気を分けてはくださらんか。」 奇妙ではあるが、危害はなさそうだ。 「気?....ですか?」 「そうじゃ。あんたの気じゃよ。」 「分ける....と言っても、わたしにはどうしたものかわかりません。」 「この袋に気を吐くだけじゃ。」 「気?を?....ですか?」 「息を吐くだけじゃよ。それで気が取れる。」 「へ?....気とはそういうものなんですか?」 「わしは、そうやって集めておる。」 老婆はわたしに気袋を差し出した。 なんの仕掛けも無い透明なビニール袋だった。 「わかりました。やってみます。」 わたしは気袋の中へ息を吹き込んだ。 老婆はひょいひょいと気袋の口を輪ゴムで塞いだ。素早い一瞬の動作だった。 「ありがとさんね。」 そう言って、老婆は気袋を乳母車の中に入れた。 「達者でな。」 そう言うと、老婆はゴロゴロと乳母車を押しながら闇の中へと消えて行った。 わたしの、気。 気を集めてどうするのだろう? 聞き忘れた。 わたしは両手で窪みを作って、気を吐いてみた。 掌がかすかに温かい。 これを集めているのか....。 わたしもサンプルのひとつ、ということか。 あのばぁさん、いつから集めているんだろう....。

引用なし

パスワード



131 hits
<Mozilla/5.0 (X11; Ubuntu; Linux x86_64; rv:69.0) Gecko/20100101 Firefox/69.0@M014011068032.v4.enabler.ne.jp>
・ツリー全体表示

5 / 91 ツリー    ←次へ | 前へ→
  新規投稿 ┃ツリー ┃記事一覧 ┃トピック ┃番号順 ┃検索 ┃留意事項 ┃設定 ┃Instagram ┃Facebook ┃お問合せ  

 13,706
ページ:  ┃  記事番号:  

C-BOARD Moyuku v1.03b3
since 2014/08/01〜