Page 61 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼■注連縄をつくろう! aoki@dwks 2016/10/17(月) 21:53:23 ┣稲を干す aoki@dwks 2016/10/17(月) 22:00:00 ┃ ┣はさ掛けを補強してみる aoki@dwks 2016/10/18(火) 20:52:25 ┃ ┗藁を焼く aoki@dwks 2016/11/04(金) 22:49:11 ┣注連縄の稲は出穂前の稲 aoki@dwks 2016/10/18(火) 07:33:05 ┃ ┗注連縄と神事と生活と aoki@dwks 2016/10/19(水) 03:18:12 ┃ ┗収穫したお米の稲わらで正月飾り aoki@dwks 2016/10/19(水) 10:35:02 ┃ ┗神道としての注連縄 aoki@dwks 2016/10/26(水) 04:11:58 ┃ ┗稲沢市シルバー人材センター:しめ縄部会を見学 aoki@dwks 2016/11/18(金) 01:53:41 ┃ ┣Re(1):稲沢市シルバー人材センター:しめ縄部会を見学 aoki@dwks 2016/11/18(金) 02:00:54 ┃ ┃ ┗穂が出る前の稲と収穫後の稲 aoki@dwks 2016/11/19(土) 09:51:46 ┃ ┃ ┗注連縄の市場調査をしてみる。 aoki@dwks 2016/11/24(木) 19:28:25 ┃ ┃ ┗注連縄を追いかけたら「伊勢神宮」と「出雲大社」にたどり着く。 aoki@dwks 2016/11/26(土) 13:19:07 ┃ ┗しめ縄作り体験教室 aoki@dwks 2016/12/07(水) 13:23:39 ┣注連縄づくりの手順書 aoki@dwks 2016/10/19(水) 03:28:25 ┣縄文土器の縄 aoki@dwks 2016/10/19(水) 22:18:00 ┃ ┗わら細工は生活の中に aoki@dwks 2016/10/21(金) 21:10:21 ┃ ┣YUT@CAFEから工場見学への流れ aoki@dwks 2016/10/22(土) 20:40:43 ┃ ┗Re(1):わら細工は生活の中に aoki@dwks 2016/10/25(火) 01:01:43 ┗注連縄教室:12/17 aoki@dwks 2016/12/18(日) 22:07:48 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ■注連縄をつくろう! ■名前 : aoki@dwks ■日付 : 2016/10/17(月) 21:53:23 -------------------------------------------------------------------------
■注連縄をつくろう!みんなで協力して組み上げる試み。 https://www.facebook.com/nitsubonome/posts/901947866572014 以後の進捗はこちらの掲示板に集約していきます。 |
少しづつ、少しづつ....。 |
稲の荷重がかかってくると、左右の揺れに弱いことが判明。 麻縄をクロスに張って補強してみる。 #ほんとうは屋外の田んぼでやることだよね。^^; |
藁灰ができる。 |
今回用意されている注連縄の藁は、稲穂の収穫を終えた稲(わら)。 でも、本来、注連縄に使われる藁は、出穂前の稲を使うものらしい....。 ▼伝統のしめ縄作りを地域活性化に生かそう|農業経営者の横顔|みんなの農業広場 http://www.jeinou.com/manager/2008/12/15/134841.html > しめ縄の材料は、出穂前の青々とした稲を刈り取った「わら」である。 おそらく、毎年年末に流通する多くの注連縄商品は、青々とした出穂前の稲が使われているんでしょうね。 残念ながら、そんな本格的な「わら」を入手することはできないでいます。m(__)m |
> > しめ縄の材料は、出穂前の青々とした稲を刈り取った「わら」である。 これは、田んぼに従事する農協関係者の長老も同じことを言う。 でも、なぜか、私には釈然としないものが残る。 お正月を前にして供える注連縄を出穂前の時期から用意するものだろうか? ましてや、神事とは言え、出穂前に稲を刈り取るという行為自体が不自然ではないのか? 私的には、収穫に感謝し、その稲わらで体現する、という流れのほうが生活のサイクルとしても自然のような気がするのだ。(縄の色の問題ではない、と) 聞くところによると、注連縄を生産する「産業」があるという。 それは現代社会のしくみとして組み込まれている、と。 考えてみれば、日本全国で一時期に注連縄を必要とする量はどれくらいのものだろう? 各人が手前でこしらえるには、収穫のあとに残された時間で正月には十分間に合いそうなものだ。 しかし、現代人は自分で「注連縄を編む」ということをしなくなった。それでも注連縄を欲しがる。そこに「産業」が成立するのだろう。そして、その産業を成立させるためには、収穫のあとに残された時間だけでは足りないのだ。注連縄を機械で大量生産することはできない、と聞く。すべては人間の手作業になると。そのために、材料は出穂前の時期、という時間が必要になったのではないだろうか、と。 注連縄の起源は、日本神話にあり、「天照大神が天岩戸から出た時、二度と天岩戸に入れないよう太玉命が注連縄(尻久米縄・しりくめなわ)で戸を塞いだ」ことから来ている、とも聞く。 また、稲作が始まった縄文時代だとする説もあるらしい。 しめ飾りの習慣が一般化し、現代と同じようになったのは室町時代、だとも。 いずれの時代の注連縄も「青かった」のだろうか? ただ、注連縄は稲作と神事に深い関わりがあることには間違いないだろう。 それはいずれもが、生活と密着していることだ。 あるいは、神事のためだからこそ、出穂前の時期から時間を共にする、というのも分からなくはないのだが....。 |
> > > しめ縄の材料は、出穂前の青々とした稲を刈り取った「わら」である。 ▼正月飾り | わら細工・正月飾り・〆縄・米俵・稲穂・山菜のはしだて http://www.hashidate-dento.co.jp/official/shogatsu.html > 各家々の主がその年収穫したお米の稲わらを使い、その目印を作り歳神様を丁寧にお迎えすることにより、次の年の豊作を願ったのが始まりといわれています。 > しかし、時代と共に自分で作る物から、町で決められた人が作りそれを配る習慣が生まれ、今でも古い習慣の残る地域では"とびの頭"等がその役割を守っています。 やっぱり、これが自然な流れだと思う。 ・時間と共に忘れ去られていくもの。 ・形骸化の中に追うことすらできなくなってしまうもの。 ・それはどこかに「掘り起こす機会」を設けておく必要がある。 |
> > 各家々の主がその年収穫したお米の稲わらを使い、その目印を作り歳神様を丁寧にお迎えすることにより、次の年の豊作を願ったのが始まりといわれています。 ▼注連縄 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A8%E9%80%A3%E7%B8%84 > 神道としては、米を収穫したあとの藁ではなく、出穂前の青々とした稲を刈り取って乾燥させたものが本来の姿である。 出穂前の稲を使うのは、神道に則っている。ということなんですね。 ▼公益社団法人稲沢市シルバー人材センター http://www.sjc.ne.jp/inazawa/shimenawa_rekisi.html > しめ縄用の稲は『赤米のうるち米』を使っており、他の水田の稲より背丈が高く、茎も太く生育し、稲の葉は濃い緑色をしています。 ふむ。注連縄用の稲の品種があるらしい。 |
> ▼公益社団法人稲沢市シルバー人材センター > http://www.sjc.ne.jp/inazawa/shimenawa_rekisi.html 稲沢市シルバー人材センター「しめ縄部会」を見学させていただきました。 > A9月〜11月 縄編み・飾り付け 大勢の方がしめ縄づりくに取り組んでいらっしゃいました。 ここで作られるしめ縄の特徴は、稲沢市内でしめ縄用の稲を育て、穂が出る前の稲を『青田刈り』し、しめ縄を作るための下ごしらえをして、ひとつひとつ手作業で作られるところです。 お話を伺うと、一宮市内の神社用に該当地区の氏子さんからの注文も多いとか。 作られていたしめ縄は、種類も大きさも様々で、3メートルを越えるものを3人掛かりで編んでいく場面もありました。 見学させていただいて学んだこと。 しめ縄を編む前に藁に水吹きすると編みやすい、と教わりました。 見学を終えると、帰る際にはみなさんが丹精込めて育てたしめ縄用の稲わらを分けてくださいました。ありがとうございます。 次回は実習に臨みたいと思います。 |
> 見学を終えると、帰る際にはみなさんが丹精込めて育てたしめ縄用の稲わらを分けてくださいました。ありがとうございます。 見学させていただく中で、見本に....と編んでくださったしめ縄です。 |
【A】・稲沢市シルバー人材センター「しめ縄部会」さんから分けていただいた「穂が出る前の稲」 【B】・今年の秋に収穫して脱穀した稲 このふたつを見比べてみました。 【A】 ・当然のことながら、稲穂はない。 ・節はあるものの、感触も柔からい。 【B】 ・穂先に枝分かれが残る ・節が固く、感触も固い。 どうやら、稲穂の重みに耐えるために節や繊維が強化されていっているようだ。 【A】は、しめ縄づくりには加工しやすく見栄えもする材料となるが、個人的所感としては本来は【B】がしめ縄の材料として相応しいんじゃないか、と思う。 社会のしくみの変化によって、本来的に使われてきた材料も適性を変えてきた。といったところなんじゃないか、と。 たとえ材料が替わったとしても、そこに託されたものは変わらず引き継がれる必要があると思う。 たとえば、注連縄を飾る向き。 ごぼう型の注連縄は藁の茎から穂先に向かって細くなる。この向きが「右上がり・左上がり」と2種類あるようだ。地方によって違うとか、神社の位によって違うとか、いろいろ聞く。 そしてまた、新しい解釈を聞いた。 ・伊勢神宮の位置する方向に根本を向ける。 この解釈は、地方によって起きるバラツキや神社の位による違いをもうまく説明しているような気がする。神社の位もきっと伊勢神宮を基軸に置いているものなんじゃないだろうか。 だとすると、家庭に鎮座する神棚の向きによって伊勢神宮の位置も異なってくるわけだから、地方というくくりではなく、各家庭によって「右上がり・左上がり」のばらつきも考えられる。それは家屋の玄関の方角とか間取りとかに大きく影響することだろう。家屋の建築事情も時代とともに変化してきた。そんな変化の渦の中で、本来の「向き」にもばらつきが生まれ、表像としての「正しさ」の焦点がぼやけてきてしまったのではないだろうか。 基本は、氏神様の社に習うのがいいのかもしれない。 それにしても下の写真。 おもしろい影ができている。二坪の眼の位置が南の窓に近いせいだろうか、二方向に影が出てている。これもノコギリ屋根の特徴? |
スーパーの注連縄売り場には次のようなポップが掲げられていた。 〜〜〜〜〜〜〜 ■しめ縄(左・右の違い) 地域や信仰で違いますが、 一般的には右頭を飾る 《左と右では左が上位とされる。神(社)に向かって右(神さま側から見て左)が上位になる。》 一部地域で左頭を飾る ・出雲大社は左頭(島根県近郊では左頭が多い) ・伊勢神宮では右頭だが、同じでは恐れ多いという理由で逆の左頭を飾る地域がある(中部地方の一部) ・神棚の向きによって、頭よ陽気(太陽の強い方向)に頭を向ける。 ■一社・二社・三社・五社の違い 神棚の社の数 お札を祀る位置 一社…一番手前に位の高い神様。その後ろに位の高い順に重ねる ニ社…社に向かって右に位の高い神様 三社…社に向かって、真ん中→右→左の順 五社…(三社と同様) 〜〜〜〜〜〜〜〜 ※出典:イオンモール お正月にお迎えする神様は「年神様」。 ▼年神 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E7%A5%9E |
> ・神棚の向きによって、頭よ陽気(太陽の強い方向)に頭を向ける。 これは、 > ・伊勢神宮の位置する方向に根本を向ける。[#395] という姿勢によく似ていると思う。 > ・出雲大社は左頭(島根県近郊では左頭が多い) > ・伊勢神宮では右頭だが、.... と、ここで「伊勢神宮」と「出雲大社」に行き着くことになる。 注連縄の右とか左とかは、日本神話にまで遡るようだ。 私は神道の信者でもなく、古事記や日本書紀に詳しいわけでもない。 それでも家の中には神棚が置かれているし、“苦しい時の神頼み”的な心境も知っている。 かと言って、毎年必ず年始に神社を詣でる習慣にあるわけではない。 むしろ、そうした慣習的なことには優先順位に重きを置かない生活をしている。 ただ、“神(秘)的なモノ”とは日常の精神世界において常に向き合わされているような気もする。 そういうモノは、いつのころから私の中に宿ってきたのだろう?とふと思う時がある。 これは決して神がかり的なものでもなく、霊的なものでもなく、もちろん私だけに限ったことではない種類のものだと思う。 見えないものとどう向き合うか?そこには見えないものを仮にも具現化して、手に感触できるものに置き換えることによって自身の受け入れ態勢を整えることに繋がるのでしょう。そしてそれが形式化されていく、と。 しかし、形式(だけ)の伝承が本来の伝承でなく、何が形式化されているのか?という点こそが伝承すべき根幹ではないかと思います。でも、それは目にみえない何か、なのですよね。 ※参考情報 ▼出雲大社と三重県・伊勢神宮の秘められた関係と違いを暴露! https://is.gd/C0ok30 ・伊勢神宮は、天界と地上界の主で、天界の最上級神である「天照大御神(あまてらすおおみのかみ)」を、主として、お祀りしている神社です。 ・出雲大社は、毎年・旧暦の10月(11月)には全国から「八百万の神(やおよろずのかみ)」が集まって、会議を行い、世の中のあらゆる事を決める重要な神社です。主の神様として祀られているのは地上の神のリーダーである「大国主大神」です。 ・伊勢神宮も出雲大社も祀られている神の祖先は、どちらも同じ「伊邪那岐命」ということです。 ・伊勢神宮と出雲大社は以下のように、常に対局軸にある関係である 「天(伊勢)と地(出雲)」 「生(伊勢)と死(出雲)」 「日昇(伊勢)と日没(出雲)」 「清いもの(伊勢)とけがれ(出雲)」 ・「生と死は、一つであり、切っても切り離せない関係にある」 ・つまり、この2大神社は、実は、2つで1つとしても考えられる 〜〜〜〜〜 こういう捉え方は、個人的には好きです。 |
> 次回は実習に臨みたいと思います。 「しめ縄作り体験教室」参加してきました。 ▼公益社団法人稲沢市シルバー人材センター http://www.sjc.ne.jp/inazawa/taiken_shime.html 「縄を綯う」 左の掌の上で右の掌を手前に引きながら「縄を綯う」技術は、なかなか難しいです。 それでも、綯い方の要領を心得れば、両手でねじりながらねじ巻いて「縄を綯う」ことはできます。 やはり、「縄を綯う」には数多くの経験値が必要になるそうです。 そういう技術が生活の中にあったのですね。 |
ご近所の神社守に伝わる「注連縄づくりの手順書」をご提供いただきました。 ありがとうございます。 この手順書に従って、毎年、地域住民によって注連縄が作られているとのこと。 ※長い縄になるんだろうか。稲わらをつなぐところが難しそう^^; |
先日、縄文土器を作っている、という方が二坪の眼を訪ねていらした。 なかなか気に入った縄がなくて、自分でつくるしかないね。という展開になった。 縄の紋様が意味するものとは? 注連縄にとらわれることなく、わら細工、わら縄づくりもおもしろいかも。 稲と藁は生活に密着している。 |
> 稲と藁は生活に密着している。 はさ掛けも少しづつ、少しづつ進んでいます。 いただいた稲わらの中には稲穂を残したものも少量あり、それらを選別しながらはさ掛けをしています。 注連縄を目指して作業を進めていますが、箒とかも稲わらで出来ちゃうんですね。 縄には不要となる稲わらの先端部が活用できるようです。 稲わらは藁灰にもなるので、最後の最後まで捨てるところがありません。 こんなにエコで応用範囲の広い素材って、手仕事ならではのものなのでしょうね。 |
YUT@CAFEから工場見学への流れが生まれているようだ。 三人組のご婦人が「稲わらの香りがする」と足を止めた。 注連縄の話を振ってみると、「結界」の話題へと展開した。 日本の食事作法で、お箸が手前一文字に置かれるのも「結界」を表している。 常に自然と共にあった生活。人間もまた自然の一部。 |
YUT@CAFEから工場見学へのご婦人ふたり組。 藁箒に眼が止まったようで.... ご所望されたので、2本ともお分けさせていただきました。 http://div.36way.net/bbs/brd/ad138/upload/381_DSC_2086.JPG お志は二坪の眼基金へ https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/14516354_897421353691332_2626772821339125529_n.jpg?oh=966702ee0d79b95427e1f10e1d8a3579&oe=58A6DA0E |
▼注連縄教室 https://www.facebook.com/events/192768631127083/ 一本一本の藁は皆、長さも太さも違う。 注連縄づくりは、そんな藁の選別からはじまった。 できるだけ形状の近しい藁を一本一本見定めながら選別していく。この整理作業が仕上がりの良し悪しを決める。一本として同じ藁はない。だから、仕上がりの注連縄も一本として同じものはない。 注連縄は三本で編んでいく。 はじめに二本を編む。 そこへ三本目を編みこんでいく。 この三本目が、二本編みの縄に自然と寄り添うようにはまっていく。それは不思議な感触だ。 注連縄はなぜ?三本で構成されているのだろう?知りたくなった。 三本は二本よりも強い。それはわかる。 それ以上に、あの三本目を編む感触には独特の快感を覚える。欠けたピースにぴったりと収まっていく感触に似ている。 しっかりと編み込まれた注連縄は芯が通ったようにピン!とまっすぐに背筋を伸ばす。 三本の流れが絡み合って構成される世界。 そんなものを想像して止まない。 |