http://www.keikomiyamori.com/
https://mhprojectnyc.com/Me-The-Timeless-Self-within-the-Umwelt
主に木炭を使って樹木の表面を和紙にfrottage(樹拓)し、その和紙をオブジェと組み合わせたり、透けるほど薄い和紙を層状に重ねた作品は、自身や家族の記憶、人間の儚さ、見えない表面の存在やつながり、存在の揺らぎを表現し、剥がれゆく樹木の表面を人間の人生に重ね合わせることで、人間存在についての問いを投げかけています。
今回の展覧会では、人間主体の世界観では捉え難い、生物それぞれが知覚する「環世界」を想像することがテーマとなっている。宮森は、私たちの肉体が異なる世界と交わった時、例えば千年という時間がどのように感じられるかを考察しています。また、この感覚が個人の記憶にどのような影響を与えるのかも探求しています。宮森作品は、和紙の持つ美しさだけでなく、人間の本質や関係性の複雑さに深く入り込み、独自の視点から現実を解き放ちます。それは感覚と思考の両方を刺激し、私たち自身と世界の理解を深めることを目指しています。
略歴
近年の個展は日系2世の祖母や家族をテーマとした2023年 『記憶の海ROSE のプライド』中村屋サロン美術館、2020年記憶と時間をテーマとした『Surfaces of Time』 ときの忘れも、東京、グループ展は2023年、ビッコウル展 ウンアン美術館 韓国、2020年エクソドスV、WhiteBOX、ハーレム、ニューヨーク、2003年、『DOMANI・明日』 損保ジャパン東郷青児美術館 東京、1997年 『VOCA97現代美術の展望新しい平面の作家達』 上野の森美術館、東京など多数。2010年度USA Fellowship in the Arts インディペンデンス財団、2008年Transformation Grant リーウェイ財団、2004年フレデリックマイヤー野外彫刻展大賞、1998年文化庁在外芸術家研修員 ペンシルバニア大学。 現在はニューヨークと横浜に拠点を置きながら、作品制作や発表を行なっている。
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