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by  二坪の眼    2024/03/18(月) 21:13:04

それは不意に突然に キラキラと降りてくる それだ、それ これだ、これ キラキラを全身に浴びる 受け留める手立てがない 掴んでも掴んでも 掌の隙間を溢れていく キラキラは消えていく 記憶の彼方へ消えていく いつものことだ 無念さだけが残る creeping signs Reflected beyond the window

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by  二坪の眼    2024/03/18(月) 21:11:33

ポケットが揺れている。 何かが動いている。 そっと手を入れてみた。 渦、だった。 手に感触する渦。 渦が手を撫でる。 渦は指の間に間に絡んでいく。 右巻きに、左巻きに。 干渉して、 増幅する渦、打ち消し合う渦。 すべては時の紋様。 渦はわたしのポケットの中、 渦はわたしの所持品、 渦はわたしを知っている、 わたしは渦を知らない、 渦はわたしの所持品、 記憶という名の所持品。 記憶の中で生きている。 記憶の中の公園。 記憶の中のベンチ。 記憶の中のあなた。 記憶の中のわたし。 記憶の紋様。

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by  二坪の眼    2024/03/18(月) 21:06:56

石が在る。 この存在をどのように受け留めるか? 石の存在に気づく者、気付かぬ者。そこで既に石の存在は有る無しに別れる。有っても無い存在。そんな存在も存在する、ということか。もっともそれは、石にとっては預かり知らぬもの。 石の存在に気付いた者には、それぞれに映り方が異なる。それがどうであろうと、これもまた、石にとっては預かり知らぬもの。 石の存在を受け留める時、その輪郭線や色艶だけにはとどまらない。石の形状を脳が把握する時、音や匂い、自身の心情なども重なって存在する。もはや、石には自身が反映されて石が存在する。これもまた、石にとっては預かり知らぬものか。 この世の存在とはおもしろいもので、当事者の存在は、当事者の預かり知らぬところで存在する。 私はいったいなにものなのだろう?

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by  二坪の眼    2024/03/18(月) 13:30:05

深淵 闇なのか光なのか 想像が及ばない遠きの何処 想いを寄せて探ってみる 浮かんでいるような 静かなところ 寂しくはありません お腹も空きません 眠ることもありません あなたの記憶 照らします Reflected beyond the window

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by  二坪の眼    2024/03/18(月) 13:29:15

突然に 涙が溢れ出す 止められない涙 戸惑いの中で 止めてはいけない涙 わたしの中で 誰かが泣いている 枯れるまで すべてを流そう あなたは誰なの?

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by  二坪の眼    2024/03/18(月) 13:28:30

瞼を閉じて 見えてくる 脳裏の記憶か 深層の断片か 意識とは別に 動き出す 追随を楽しむ 見知らぬ風景に 見知らぬ人々に 届かない世界を 眺めている 意識とは別の 動きを眺めている 私の意識

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by  二坪の眼    2024/03/18(月) 13:27:33

一筋の線が伸びる 一筋の線が加わる 何本も幾重にも 自由に伸びていく 色がつなぐ 色が隣り合う 互いに輝きを増す わたしの絵 わたしの筆 この喜びを あなたに ひとつの姿が生まれた 流れる風景 窓辺のティータイム

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