バトンプロジェクト:二坪の眼 for PDA

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by  aoki@dwks    2019/08/14(水) 23:58:33

白線で仕切られた屋外駐車場。 10台ほどが止まっている。 ほぼ満車に近い。 道路際に一台の空きがあった。 私は駐車場内に車を乗り入れた。 ギアをバックに入れる。 サイドミラーとバックミラーを確認。 左に止まっている車との距離を測りながら、 ゆっくりとハンドルを切っていった。 バックミラーに映る車止めの縁石。 駐車ラインに沿ってバックする。 左に止まっている車に注意を払い、 視界にも収めていった。 と、突然、 バックするスピードが速くなった。 あれっ?と。 反射的にアクセルを外す。 ブレーキも踏んだ。 それでも車はバックしていく。 何が起こったんだ?! なぜだ?! そんなはずがない! 制御不能の異常事態。 ギアをニュートラルに入れる。 サイドブレーキも引いた。 それでも、 車はスピードを上げてバックする。 まるで車が宙に浮いているような違和感。 どうなっちまったんだ。 このまま進むと縁石を飛び越える勢いだ。 私は混乱した。 私にできることはすべて行った。 それでも制御できない事態。 ぶつかる? と、その時。 左前方に車が前進していくのが見えた。 左に止まっていた車だ。 その車はハンドルを切って駐車場から出ていった。 私がバックで駐車しようとしたちょうどその時、 左に止まっていた車が発進したのだった。 一瞬の出来事。 バックする私の隣で前進する車が視界に入った時、 私には制御不能なスピード感が生まれたのだろう。 すれ違いの相対速度。 私の車は止まっている。 私の車は止まっていたんだ。 ふぅー。 良かった。 異次元の光景だった。 不意なる不測の出来事。 思い込みの脳は自分の位置を見失う。 それは、恐怖。 それは、めまい。 空っぽになった左の駐車スペース。 事態の全てがそこにあった。 私は戻ってきた。 と、安堵する。

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by  aoki@dwks    2019/08/09(金) 12:54:46

■のこぎり屋根の下で Vol.24 次回開催日:2019年9月12日13時-17時 Monthly Exchange Of Metaphysics のこぎり屋根の下で Under The North Light ※持ち寄りテーマ歓迎 参加をご希望される方は、任意に題目としたい具体的な話題をご提示ください。 当日、その場で決めます。 特にテーマの提示が無い場合は、以下の定番メニューのいずれかを起点に意見交換を展開します。 ▼テーマ定番メニュー ・オープンソースを考える(Linux入門) ・プログラミングを考える(Scratch入門) ・矛盾を考える(磁石の特性にみる成り立ち) ・常識と非常識(日常と非日常) ・存在とは何か(在るから見えるのか、見えるから在るのか) ▼二坪の眼・エッセイ短編4部作 https://36way.net/nitsubonome.pdf ▼公園のベンチ(連載中) https://note.mu/nitsubonome/m/m576af74fce22 主宰:二坪の眼 問合:https://36way.net/fmail/36mail.htm 開催:毎月第二木曜日 13時-17時 参加:途中参加・途中退席可。飲み物・お茶菓子持参。参加費無料(寄付歓迎)。 会場地図:二坪の眼 https://www.facebook.com/nitsubonome/menu/ https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/lib/20190912.pdf ----- ▼開催履歴 https://bit.ly/2Hluagb 添付画像【511_20190912.JPG : 221.6KB】添付画像【511_201909121300.jpg : 143.1KB】

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by  aoki@dwks    2019/08/08(木) 20:00:52

参加者:0名 ヒンメリver.2を作っていました。 添付画像【510_DSC_0120.JPG : 0.6MB】添付画像【510_DSC_0121.JPG : 0.6MB】

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by  aoki@dwks    2019/08/06(火) 08:10:38

雲の写真を撮っている人。世間の枠と自分の枠を重ねて写真を撮ると言う。楽しそうに語った。意欲が伝わってきた。 わたしは、その勢いに圧された。 思えば、あの御人。 公園を立ち去った、あの御人も。 自分を語るためにわたしを見つけたようなことを言っていた。 ひとしきり、自分を確かめるように語ると公園を立ち去った。 わたしは、ただ聞いていた。 公園を立ち去った御人と雲を撮る人。 二人に互いの接点は無い。 それぞれのふたつの色が、 わたしの中で混ざり合う。 わたしもふたつの色にそれぞれに混じっていく。 公園を立ち去った御人に混ざったわたし。 雲を撮る人に混ざったわたし。 そんなわたしは、わたしの手の届かぬところへ。 それはもう、果たしてわたしなのだろうか。 きっと、誰しもが、世間の枠の中では、「私」の手の届かない「私」が「私」として存在しているのだろう。 「私」のスピンアウト。 「私」の幻想が独り歩きする。 独り歩きする「私の幻想」は現実。 雲を撮る人は、左手の世間の枠の中に自分自身も含まれていることに気付いていたのだろうか。「自分の枠」を重ねながら.... どこへ向かっているのだろう。 真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。

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by  aoki@dwks    2019/07/24(水) 14:42:51

その枠、私のなんです。さっき、落としちゃったみたいで....ごめんなさい。 ーーこの香り。あの強い香りだ。 あ、はい。ここに落ちていましたよ。 ありがとうございます。見つかって良かったです。 大切なものなんですね。 いえ、あの....。ブサイクな枠なんですけど、自分で作ったんです。また作ればいいだけのことなんですが、この大きさが気に入っているんです。 ふむ。 縦横比が4対3なんです。 ふむ。 ほぼA4サイズなんですが、比率は4対3にしてあります。デジカメの画面サイズなんです。 なるほど。 ーー元気な人だなぁ。 あ、私、写真、撮ってるんです。この木枠で風景を切り取って、木枠ごと撮るんです。そしたら、4対3の中に4対3ができるでしょ。 ふむ。 それがおもしろいんです。 世間の枠、と言う木枠ですか? 私が考えたネーミングです。これがおもしろいんです。デジカメの4対3は私の枠で、その中の木枠の4対3が世間の枠、なんです。私と風景の間に世間の枠が入り込む。ね、おもしろいでしょ。 ほぉ....。 ときどき、思うんです。写真を撮っていて、私は自分の枠を撮っているのか?世間の枠を撮っているのか?って。私の枠はいつも4対3なのに、世間の枠は置き方次第で4対3じゃなくなるんですよ。 ふむ。 左手で世間の枠を構えて、右手にデジカメを持って撮るんです。こんな感じ。ね。 器用ですね。 熟れました。木枠の置き方で写真が変わるんです。それがおもしろいんです。 ーーやっぱりこの香りだ。 バシャバシャ撮るからたいへん。写真の整理がたいへんなんです。 おもしろい写真がたくさん撮れるといいですね。 ありがとうございます。おもしろい写真はSNSに投稿しています。えっと....こんな感じになってます。 ーーほとんど空だった。空の中に木枠が写っている。木枠を持つ左手も。 空、ですか? 雲です。 なるほど。 同じ雲って、ないでしょ。雲はいつも違うんです。写真から思いつきが広がることも多いんです。だから、写真が好き。

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by  aoki@dwks    2019/07/22(月) 11:44:10

一瞬、強い香りが鼻を突いた。 それは、人工的な香り。 きっと、人が肌に付けるものだろう。 しかし、度が過ぎては嫌味だな。 息苦しい。 わたしはベンチに横たえた身体を起こした。 ほどなく強い香りは風に流されていった。人が通り過ぎて行ったのだろうか....。 両足を地面に下ろすと、コツンと何かにあたった。 屈んで覗いて見ると、木製の枠だった。 右手に拾い上げてみる。 A4サイズのコピー用紙ほどの大きさだろうか。 細身の角材をビス止めした簡単な造り。 市販のものではない。 自作枠。まだ新しい。 一辺に何か書いてある。肉筆だ。 「世間の枠」。 はて....? 足下に転がっていた世間の枠。 いつから有ったのだろう? それが今、わたしの手に有る。 枠の中に自分の顔を埋めてみたり....。 腕を伸ばして遠くの景色を枠の中にはめ込んでみたり....。 世間の枠の視角を眺めてみる。 枠までの距離や傾きによって 枠の中の納まりが異なってくる。 当たり前か。 枠の中が変様すれば、 枠の外も変様する。 当たり前か。 枠の中と外は繋がっているのだから。 それを敢えて枠で仕切るのが 「世間の枠」ということか。 公園を立ち去った「あの御人」も世間。 枠を替えれば「わたし」も世間。 わたしの含まれない世間と わたしが含まれる世間。 枠の向こう側と、 枠のこちら側。 一本の線。 その区切りですべてが様変わりする。 枠、という境界。 世間との折り合いの線。 一本の枠を加える時。 世間の枠は自分の中に生まれる。 真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。

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by  aoki@dwks    2019/07/12(金) 12:29:15

わたしにはわたしを確かめる術が無い。 これは不文律か。 わたしがわたしだと思っているわたしは、 全きわたしではない。 わたしがわたしを知れずして、 わたしはわたしを伝えることができるだろうか? わたしの中に錯覚が生まれている....? 決して掴まえることができない錯覚。 錯覚は、わたしが及ばないところで、 わたしに影響を及ぼしている。 好き、とか嫌い....とか。 わたしの感情。 感情がわたしを突き動かす。 おまえは誰だ? わたしに問いたい。 錯覚はいつも断片的。 浮かんでは消え、 消えては浮かぶ。 神出鬼行。 錯覚の断片は振動する。 時のカケラが共振する。 錯覚は増幅される。 わたしは錯覚の波に飲み込まれる。 だから、好きなの。 だから、嫌いなの。 わたしの好き嫌いに因果は見えない。 錯覚に飲み込まれたわたしの感情。 それがわたしとして存在する。 わたしはわたしの感情を引き受ける。 感情の粒子。 掌に乗せて眺めてみたい。 見えるのか? 平面に奥行きのある空間を描く。 一本の線を配置する。 空間が歪む。 見る側の錯覚と混乱。 立体に光を当てる。 平面に投影される影。 別の立体が出現する。 空間の組み合わせ。 どこまでが現実で、 どこからが錯覚なのか。 果たして境界があるのか。 二次元から見た三次元。 三次元から見た四次元五次元。 見えるのか? 影から想像してみる。 断層から想像してみる。 錯覚のイマジネーション! 具現化はどこまでも三次元。 囚われの身。 制約の身。 わたしの影。 断片なるわたし。 真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。

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