インスタローグ4 - instantlogue-4.pdf
https://div.36way.net/ad138/nitsubonome/lib/instantlogue-4.pdf
> ノコ:ドーナツは暫し中断。一枚の絵を思い出しました。精神科医をしている義弟のメンタルクリニックの待合室の壁に、香月泰男のリトグラフ『青の太陽』(3)が架かっています。
> 戦後、シベリアに抑留されていた画家で、「匍匐訓練をさせられる演習の折、地球に穴をうがったという感じの蟻の巣穴を見ていた。自分の穴に出入りする蟻を羨み、蟻になって穴の(2)底から青空だけを見ていたい。そんな思いで描いたものである。深い穴から見ると、真昼の青空にも星が見え るそうだ」と言っています。この寓話はいろいろな解釈ができそうです。
> 例えば、ノコギリヤネは人を誘い込み、外では見えなかったものが、中からあの窓を通して見ることができる。そこは、深ーい穴ならぬ、位相の異なる空間?何かを見ちゃった人は魅入られてしまう、ノコギリヤネに。巣穴に入る蟻を見ている視線が、蟻を通して、中から空の星を見ている。メビウスの帯、クラインの壷じゃないけれど、そこには「ねじれ」が発生する。無意識と意識が交差するというか・・・
いくつかのキーワードを拾ってみました。
・入口と出口
・ドーナツ
・クラインの壺
・トポロジー(位相幾何学)
・振動
・ねじれ
・メビウスの帯
のこぎり屋根内部をひとつの亜空間とした時、何が日常と切り離され、何が日常と繋がっているのか?
上に挙げたキーワードは、日常的なものもあれば、非日常的なものもある。でも、「インスタローグ」の中では繋がっているんだね。
繋がらないものが「繋がったり」。繋がっているものが実は「幻」であったり。そんなことを気付かせてくれるのが「のこぎり屋根」なのかもしれない。
「のこぎり屋根」という呼称は建物の外観からそう呼ばれるようになったのだろうが、歴史や特徴についてはWikipediaが詳しい。
のこぎり屋根工場 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%8E%E3%82%8A%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E5%B7%A5%E5%A0%B4
...つづく、かな。(^^)
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