・タマノイノコ - 1031_tamanoinoko.pdf
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■文化と経済と観光と
副題:“織壁”インスタ・ウォールは誰のためのものか?
今日、テレビで「観光公害」という言葉を耳にしました。
舞台は京都の祇園でした。
外国人観光客による舞妓さんの写真撮影などが往来の風紀を乱し、地元生活者への悪影響が出ている、というレポートでした。
「京都の台所」と呼ばれる商店街しかりで、地元住人の馴染み客の足が遠のくようになった、とも。
そこで、地方の活性化とはなに?
と考えた時、地方の特色をことさらズームアップして観光に力点を置き、経済効果(外貨?)を狙う中で、目玉であったはずの「地方の特色」が侵されていく、というパラドックスに陥る現象。
問いただされるのは「観光客のマナー」となるわけですが、SNSが日常的に蔓延している現代においては、事実上制御の方策はお手上げ状態でしょう。
仮に、“織壁”インスタ・ウォールが脚光を浴びたとして、それは「観光」への道筋を敷くだけのもので良いのだろうか?と疑問を持ったりもした次第です。
また、それが地元の人たちの意識改革につながったとして、その「誇り」を地元でどのように日常的に育んでいくのか?そしてまたそれは、外からの目(ある種のウィルス)に対してどのように防御できうるものなのか?
そのあたりが「のこぎり3」の役目のようにも思われてきました。
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