バトンプロジェクト:二坪の眼
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[503]まどろみ
by aoki@dwks 
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[2019/07/04(木) 08:44:06]
>>続き
焉A
決して記憶には残らない。
いつでもそうだ。

幻影は実在する。
わたしはそう思っている。
ただ、五感では感知できない。
脳は眠らない。

わたしは一人きりの時間が欲しい。
それを満たしてくれるのは「眠り」だけ。
わたしがわたしと対峙する時間。
わたしはそんなわたしを生きている。

眠りは繰り返される。
わたしの手の届かないところで。
五感の記憶を重ねながら。

わたしは、真夜中の公園のベンチに横たわっている。

真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。


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錯覚

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